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東光寺を巡る東光寺を巡る

涅槃堂

仏教の生死観を体感する小旅行

涅槃とは、悩みのない安心の世界とされています。この涅槃へ至る道筋を体験できるのが涅槃堂です。どなたでも参拝することが可能です。

玄関を上ってすぐの壁面には、たくさんの蓮が描かれた大きな作品が飾られています。「泥中でいちゅう蓮華れんげ」という言葉があります。蓮は泥の中に根を生やし、泥に染まることなく美しく色鮮やかな華を咲かせます。言い方を変えれば、泥の中でしか育ちきれません。
仏教では、泥を人の煩悩にまみれた世の中と捉え、蓮華を悟りと捉えます。私たち自身が蓮であると考えたとき、悩み苦しみながらも精一杯生きた先にこそ、蓮華の咲き乱れる安心の世界、涅槃の世界が待っていることでしょう。

この世からあの世へ渡る世界を演出しています。
その世界観を表現した場所にガラス工芸作家小田橋昌代氏の作品、鉄鍛金てつたんきん作家本郷真也氏の作品が多数あります。

いよいよ涅槃堂へ。手前にある蓮の花が浮かぶ水盤すいばんに水をお供えすると天井に水面が映り、お亡くなりになった方と対話しているような気持ちになれる、静寂な空間となっています。涅槃像を取り囲むように会員のご位牌とご遺骨が安置され、毎日の読経による供養の場となっています。

お釈迦様がお亡くなりになられた姿を表した涅槃像が安置されたこの場所は、心穏やかな涅槃の世界を体験できる場です。天井には菩提樹の葉をモチーフにした彫刻が飾られ、その下に横たわる涅槃像は京都の仏師・松久佳遊氏と截金師きりがねしの松久真や氏の手による作品。木像の表面には截金技法によって金箔が施され、清らかで美しいお姿となっています。

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